BLUE HUMAN

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「パラスティック・ソウル love escape」

「パラスティック・ソウル love escape」
木原音瀬著。近未来SFで犬耳犬尾を持つ新人類ビルア種・寄生体ハイビルアを巡るシリーズ。主人公は収容所の看守で、全裸で独房に収容されているビルア種の青年を監視する任務につく。ハイビルアの正体が寄生人類に憑かれたビルア種と明らかになり、ほぼ駆逐されたが、生き残りが彼の中にいるらしい。寄生体が交換期に身体から出たら駆除される予定。彼と会話はできないが主人公の物資の調達に対し彼が一方的に話しかけてくる。交流するうちに、情が移るが、駆除されれば今の彼は失われる。主人公は彼と脱獄するが、捕まり離れ離れになるが、彼が迎えに来る。実は彼はハイビルアではなかった。
隔てられて会話することも触れることのできない監視者と監視対象の関係で恋愛をするのなら、どうするのかという実験のような話。パラスティックソウルシリーズでなくても成り立ちそう。シリーズの歴史としては、身体を交換しながら永遠の時を生きられた寄生体の終焉ということね。前回「パラスティック・ソウル endless destiny」で主人公が愛する対象を失っても永遠に生きる自分たちの運命を呪い、終末を望む不穏な終わりだった。彼らのネットワークにほころびが生じて滅びてゆく、そういう流れなんだなという感じ。