「ギルドレ」2巻
朝霧カフカ著。主人公カイル達は透明化する敵を追って研究施設に入った。だが収容されている敵は罠を張っており、取り引きとして釈放を求める。夜見原は断り入り口を自ら封鎖。戦う手段を失い主人公達は施設内で闘うことになり、単身ボスと戦いにゆく主人公を彼を疑う夜見原は追うが。戦闘シーンが視覚的で上手い。記憶のない主人公を疑いつつも共闘する夜見原との関係がいい。主人公を自分の獲物だと言う夜見原のやばさがナイス。男同士の危うい関係性は文ストにも通じる。
「ギルドレ」3巻
主人公達は夜見原の分隊と共に、一晩で滅亡した都市に生存者の救出に向かう。キャラの立った分隊の隊員達にそれぞれ戦闘シーンの見せ場あり、謎の研究施設に主人公の過去に敵キャラの顔見せと、次回への引きがてんこ盛り。疑惑から信頼へ混乱へと夜見原君の主人公への感情の変遷がいい。自分の命をかけて主人公を試す夜見原。主人公を頼りに思うからこそ、救世主ではないと知り落胆する夜見原。拒絶したくせに主人公の助けを求めてしまう夜見原。夜見原を助けようとして不死身の身体にしてしまった主人公。「ギルドレ」2巻3巻はほぼ夜見原君のターンだったね。感情も展開も揺れ動く。男同士の関係がとても色っぽくていいし、そういう作家さんは貴重。視覚的で躍動感のある戦闘シーンと登場人物の感情の流れが上手い。キャラもアニメ向き。しかし未来舞台だしメカ満載だしアクション過多だし、プロダクションIGかサンライズかその関連じゃないとクオリティ的に難しそう。