BLUE HUMAN

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金カム・杉尾小説「闇夜の山猫 真昼の犬」総集編と裏話もどき

金カム・杉尾小説

闇夜の山猫 真昼の犬 ー総集編(全年齢)ー

闇夜の山猫 真昼の犬 ー総集編(R18)ー

を小説サイトに上げました。以下リンクです。

hiten-alice.hatenablog.jp

hiten-alice.hatenablog.jp

 

pixivでも上げてますのでリンクを貼っておきます。同じく全年齢・R18の総集編2種です。

www.pixiv.net

www.pixiv.net

 

連載形態をお望みの方のために3回連載のプロローグを載せておきます。プロローグ、前編、後編に分かれてます。

www.pixiv.net

 

裏話もどき

UPして初めて文字数を知りました。5万文字…なかなか終わらないはずです。ひたすら問答するこの小説を読んでくださった方には感謝しかありません。
原作の尾形の最期は完璧な美しさなのですが、もしも尾形が生き延びてしまったら、どうすれば救われるのかと考えてました。当然伴走者は杉元として、幸せに背を向けてしまう人間がどう自分に向き合っていくのか。
現実に夢や回想をつぎはぎしてゆくパッチワークのような話を書きたかったのですが、本当に難解なパズルでした。面白いのかなこれと迷いつつ「スローターハウス5」「愛人 ラマン」とか思い出の名作は面白かったしなと奮い立ち。盲目の主人公でも「ジョニーは戦場へ行った」みたく視覚的世界を描けると思い。回想と見出しをつけるのは「輪るピングドラム」でやってるからかっこ悪くはないはずと思い。組み直しては暗礁に何度も乗り上げました。
自分を鼓舞するためにプロローグをUPしてからは早かったです。
尾形が最後どいするのかは2通り迷ってましたが、書いていくうちにこれしかない方向に導かれました。自分の予測を越えていくアンコントロールなところが小説を書いていて面白いところです。
スローターハウス5カート・ヴォネガット・ジュニア
「愛人 ラマン」マルグリット デュラスス
「ジョニーは戦場へ行った」
輪るピングドラム

イメージソングは
「Scar Tissue (傷跡)」レッド・ホット・チリ・ペッパーズ (Red Hot Chili Peppers)でした。杉尾にぴったりだわと歌詞を引用しようかと思っていたのですが、夏目漱石との親和性が薄いのでやめました。以下歌詞です。

体に残った傷跡を
お前に見せてやりたいよ
知ったかぶりで皮肉屋のお前に
目を瞑ってみろよ
キスしたいんだ
鳥たちと分かち合おう
この孤独な眺めを
鳥たちと分かち合おう

Scar tissue that I wish you saw
Sarcastic mister know-it-all
Close your eyes and I'll kiss you
cause
With the birds I'll share
With the birds I'll share this lonely view