BLUE HUMAN

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漫画「Thisコミュニケーション」「左ききのエレン」「レイリ」

「Thisコミュニケーション」六内円栄著
20世紀後半、謎の巨大生命体に侵略され人類は滅亡間近。主人公の軍人は雪山で救助されるが、そこは不死身の超人少女兵士団ハントレスの極秘研究施設だった。主人公は食糧を条件に統率の取れてない彼らの隊長になり、研究施設を防衛する任務につく。少女達は復活した時に死ぬ1時間前の記憶が消える。それを利用し、主人公は彼女達の都合の悪い記憶を殺害することでリセットしコントロールする。彼女たちは仲良くなるが隊長の所業もしらないまま。合理的かサイコパスか。謎の生命体と合体した人間もあたりと先が読めない。娘に紹介したら面白いと読み進めて私より先に読み終わり。作者の初期デビュー作もブラックでなるほどと。初めから上手くて背景もしっかり描き込みしてる。同人誌してる様子がないし、デビューのきっかけが原稿を見てほしかったからだそうで。アシスタント出身かな。

左ききのエレン」かっぴー著
天才の女性主人公と凡才の男性主人公のW主人公で双方それぞれの生き方と関わる人々の人間模様。男性主人公は高校生の時女性主人公に出会う。広告代理店で仕事しているが尊敬する上司が独立、大学生、新人社員の頃と時間は遡るが仕事に頑張る成長話。女性主人公は幼馴染と渡米。大学で出会った天才と秀才の姉妹やその母と組み、女性ばかりのチームでゲリラアーティスト活動を行う。他にも天才が続々と出る
原作やっと読破。時間があちこい飛び、キャラの外伝も本編で描かれていくので、一気に読むのに向いてるかも。今最終章。天才に会ってしまった時、自分は才能ないと諦めるのか、それでも好きだからと続けるか。男性主人公が才能なくても勉強し吸収しガッツで進む様は身の程知らずで痛くもあり共感もあり。
天才が表現のため全て注ぎ周りを巻き込み行き詰まると自分を滅ぼす生きづらさは業の怖さでもあり

「レイリ」
戦国時代、長篠の戦いの敗残兵を追う兵達に家族を殺されたレイリは岡部丹波に救われ武芸を磨く。土屋惣三は彼女の腕を見込み、武田信勝の影武者の1人に仕立てる。キャラがいいし、残酷場面も容赦なし。御転婆なレイリと聡明で飄々とした信勝が特に魅力的。原作:岩本均・作画:室井大資。一応史実にいる女性がモデルだが、影武者として自由に活躍。戦いに参加し敵を薙ぎ倒し、武田氏滅亡を見届けて任された任務を全う。自暴自棄な少女が生死を懸ける現場で大切な人達を得て、逆に生きることを学ぶ成長物。ドラマ化するならNHKで是非。