「捜し物屋まやま」木原音瀬著
web連載完結。普通小説。雑誌掲載は引きこもり主人公が、探し物屋の血の繋がらない兄弟に救われる話。弟は口がきけないサイコメトラーで自分の言葉を人の口を借りて喋ることができる。第2話の主人公は弁護士でキャンプで事件に遭遇する話。第3話は探し物屋兄主人公で出版社の事件と母の知り合いの子供が弟になり彼の力を知る回想。最終話は弟主人公で病床での回想。イタコの祖母に視力を奪われ自分の悪の本能を兄のために抑制していると。
しかし、この兄弟はカプにはならない感があるね。この作品は普通小説だけど、たとえBL小説としてもくっつけにくそうな。木原音瀬さんの作品はこの組み合わせのBLは萌えないなと思うと、やはりなかなか進展しなかったり、受攻未満になるというか。BLになるときはなるしかない感があるし、がっつり受攻あるし。いろんなキャラや組み合わせやシチュエーションを描かれるけど、全部で受攻含むBLが可能ではなく、プラトニックやペッティング以上は進まないのもある。好きなキャラとか関係ないところにBLはある。個人的にBLが可能かどうかの好みが割と同じなので、その点において著者の作品は大抵快く、安心して読めるというか。