BLUE HUMAN

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木原音瀬「コゴロシムラ」と「やはり俺の青春ラブコメはまちがっている。 」 14巻

「コゴロシムラ」
木原音瀬著。主人公のカメラマンはライターと共に取材に行くが、山中で道に迷い、ある民家に泊めてもらった。しかし その夜不可思議なものを見る。雑誌掲載はここまで。その後は腕のない少年が保護されたと主人公に連絡がきて、主人公は行き場のない彼を家に引きとり、身の上を調査するという展開。雑誌掲載はホラーだったが、続きはミステリーになるとは。身体欠損フェチの主人公なので、両腕のない美少年への執着をもっと掘り下げたそうな感があったけれど、普通小説なのでここまでかな。日本での枯葉剤の遺棄、それによる奇形児、と産婆の役目とちょっとあぶなげなネタ。第一話掲載したのに書き下ろしになったのは、連載には難しいネタと判断されたのかしら。でも書き下ろしだから第一話での謎の人影は女性でなく少年になったのかも。木原さんの作品は女性に萌えがない。萌えは男性にのみ存在する。良くも悪くも女性はストーリー進行のためのキャラになる。でも木原作品ならばそれで十分。女性にファムファタールは描けない。男性視点から見たファムファタールは魅力的だけれど、それは作者の目を通した虚像や偶像だからそう見えるわけで。それらしきものを描いても同性の視点ではなんか違う。憧れの対象とか、詐欺師とかで。運命の女は、男を破滅させる魔性の女・悪女・毒婦であって、同じ意味にするなら男版でなきゃいけないけど、それに相当する言葉はなぜかないね。女を破滅させる魔性の男って珍しくないからか。ちなみにBLは女性でありながらファムファタール的なものを描ける手段なのかなと思ったり。

やはり俺の青春ラブコメはまちがっている。
14巻 。完結編ということで奉仕部の三角関係に決着。ですが腐女子としては比企谷と葉山とのシーンに注目せざるをえない。やはり二人の会話は緊張感と色気があっていいな。娘は二人の会話は難しくてよくわからんと言っとるが。進級したら同じクラスに葉山と海老名さんがいるとか、おいしいことこの上ない設定だけ提示して、本編は完結したけれど、続刊するそうなので楽しみ。三年生の比企谷のクラスの話を是非。