「ミーナ」木原音瀬
(小説現代2015年7月号)普通小説。珍しく女子高生主人公。嘘吐きで気味の悪い友達とのしんどい話。女だとリアルにただ嫌な人の話になるね。。男同士ならばこの設定でもBL化する可能性があるが。木原さんの作風はどんな人種でもBLになり得る実験ぽいから。というか、BLさえ入ればどんな恋愛向きでないキャラや話でも許されるというか。
「僕のライフ」木原音瀬
(小説すばる2015年1月号)短編。「ラブセメタリー」「あのおじさんのこと」の続きの話。話で脇役だった小児性愛者のホームレス老人の回想と現在。従姉妹や女子児童に恋するも成長すると嫌悪。真面目な教師生活とアジア買春旅行の生活。生意気な男子児童に仕置きでBL。性癖以外は真面目で苦悩も。どんな人物の心理にも寄り添う筆致は流石。でも小説すばるではこの小児性愛者シリーズだけなのかしら。