「COCOON」今日マチ子著。
女生徒立場学徒隊として夜戦病院で働く。凄惨な戦争の中、主人公と親友と共に繭に守られていると空想。居場所を追い出された女生徒達の道行の中友人達は次次と死に。親友の秘密が舞台版との違い。親友は実は男で主人公は死にゆく彼女を脱がして気付く。。戦時女装して徴兵を逃れた青年がいた話を組み入れたと。主人公は兵に襲われるが助けられ妊娠せず生き残る。妊娠は舞台版では次世代を産む蚕は殺されないという意味にしたかったかと。舞台版は暴行妊娠というとこは男性視点だったなと。舞台版で舞台も漫画も面白い。
「アノネ、(上)(下)」今日マチ子著。
架空の戦時中、夢見がちな少女と四角い部屋にいる少年との白昼夢での交流。少女や収容所で過酷な生活で知り合いを次々失い、少年はもう1人の自分に唆され独裁者となってゆく。人間模様が深い。アンネとヒトラーがモチーフ。
「ニンフ」今日マチ子著。
震災で家族を無くし孤児達といた少女は富豪に引き取られる。見つかった母も女中として来るが少女は妊娠しているようで。富豪の娘と後妻と少女、傷ついた3人の女性達の交流と変化。大人とは子供とは。関東大震災がモチーフだそう。
「mina-mo-no-gram」今日マチ子・藤田貴大著
女子高生には自殺した友達の姿が見える。友達の彼氏と彼女の存在を引きずりつつの日々。やがて大人になるが。時間通りではなく行きつ戻りつする構成で段々とわかってくる。原作付きだから言葉が多いね。ポエム的。
「センネン画報」今日マチ子著
1ページの台詞なしショートショート漫画集。ストーリー漫画も一本。半分くらいがカラーで綺麗。作者のブログに連載していたそうで。絵の上手い人がシンプルに描いているのがよくわかる。
「月曜日の友達」阿部共実著
女子中学生の元気な主人公は大人びる周囲に馴染めない。ある月曜日の夜に同級生の少年と会う。日中と違い子供のような彼と毎週会う約束をし、親しくなるが。もう1人の少女も絡んで切なさや温かさや心の問題と向かい合う。まだ恋愛未満の子供達の交流が眩しく懐かしい。amazarashiさんのPV月曜日で知ったが、とても繊細でいい漫画。モノローグが多いので小説のようでもあるけど、イメージ的で綺麗な絵で伝えてくる表現もあるので漫画が良いのかな。娘にも勧めておこう。子供なら等身大の話として読めるし、と思ったけど、娘は等身大の話には興味がないよと。amazarashiさんのPVに漫画の続きがあるそうなの見てみたら、エピローグ的な漫画が。読んだあとで見るものだね。