BLUE HUMAN

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少年の名はジルベールとラストエグザイル

「少年の名はジルベール
竹宮恵子著。今は大学教授で漫画はほぼ引退の今だからこその本かも。著者が上京して萩尾望都と2年同居した大泉サロンの時代の話がメイン。大勢の漫画家同士集う楽しさがあるも同居は終了。それは少年趣味が認められず迷走しスランプに陥り、編集部に認められてる萩尾望都への焦りだったという告白本とも。大泉サロンでの苦悩が「風木」の血肉かな。その後の話が短いが面白い。長年構想していた「風木」を売り込むと少年誌出身の編集者がアンケート1位獲れば可能と言い。1位獲得の手段のはずの作品「ファラオの墓」でプロ意識と典型的フォーマットから物語の創作の楽しみに目覚めと。さらに少年主人公に拘る故に少年誌連載もとサクセスストーリー。
商業誌で一番乗りの竹宮恵子萩尾望都山岸涼子のその手の指向もかなり違う。竹宮は同世代少年、萩尾は子供のプラトニック、山岸は大人同士と。今は大きな括りの総称BLができたけど昔は難しかった。少年愛とか同性愛とかJUNEとか。でも竹宮恵子の漫画で一番好きなカップルは光瀬龍原作「アンドロメダストーリーズ」の双子兄妹の男女カプだったり。竹宮漫画のBLカプはキャラ萌えない。あと個人的に男勝り女戦士はツボで。「ベルセルク」のキャスカとか「アカメが斬るエスデスとか。
竹宮恵子が少年同士のプラトニックじゃなくフィジカル志向で商業誌で描いたからこその後のBL文化ができたわけだ。読者も提示されない限り自分の指向に気づかないもの。先鞭をつける人の闘いと苦悩が大変と。

ラストエグザイル
旦那がプライムで銀翼のファムを見つけて興味を示していたので前作の「ラストエグザイル」をおすすめ。前作見ないと世界観がわからないのと、前作は名作だけど続編は評価のわかれるところだから。今見ても綺麗だな。