BLUE HUMAN

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「テイルズオブジアビス緋色の旋律」

テイルズオブジアビス緋色の旋律」
上中下。矢島さら著。本編の補完。ストーリーは端折られて二次創作の趣。一見さんお断りだけどアニメ見てるからOK。アッシュ視点で過去や思惑を盛ってて面白い。今の所キャラを限ってて他キャラは背景だけど続刊で補完ぽい。本編ままの小説版は集英社から出てるみたいね。後書きによるとアッシュとルークの関係に焦点を絞ったと。上巻のアッシュは7年ぶりのルークが自分に似てなくて憤り、ルークが左ききでなので鏡映しのようと思い、ルークが自分を知らないことに動揺、体を操り嫌がらせ、アクゼリュス崩落でルークを心配すると。ルークとの温度差が面白い。子供時代のガイのルークへの愛憎半ばする複雑な心情のエピソードは面白い。アッシュが自分の知る冷ややかなガイとルークといる親しげなガイの違いに戸惑う心情は新鮮だったり。中巻アクゼリュスからマルクト入りは端折らず本編沿いの会話劇にアッシュ視点がちと追加。ルークを通してガイの発言や過去を知ったアッシュ→ガイ→ルークの三角関係気味で新鮮。アニメでもガイがルークを本物認定してアッシュの根幹が揺らいだからそれもありか。アッシュは本物なのに本物扱いされない。ルークがいると元の居場所に戻れないのだと思ったと。同行やめて別行動にした理由はそれかとも取れるし。この頃ルークも卑屈になったけどアッシュも卑屈だったかと。やはり同一人物そっくりねと思ったり。筋を追う感じだけどイベントがゲーム準拠でアニメと微妙に違うところが多くて興味深い。そっくりさんに定番の、間違えられたそっくりさんがそっくりなことを利用するエピソードがゲームにはあったのね。捕縛された一行をアッシュが救出するエピはアッシュ視点で描かれてて逃亡の根回しが面白い。アニメではアッシュは一度もルークと呼ばなかったけど、小説では度々呼んでるなと。なんとなく大きな違いのような。下巻半ば。アッシュ視点はグランコクマで暮らすガイに声かけたらルークじゃないと一瞬がっかりされて傷つくとこ。どうも幼馴染を気にしてルーク自身への拘りが比較的希薄かも。立場を羨んでちと硝子ハート。アニメの方の弟にだけ尊大な兄貴みたいなアッシュのが個人的に好みかな。レムの塔以後のアッシュはアニメと同じいい感じに。アッシュ視点は決戦前の口論。内心ルークと和解しようとしてたのは面白いかと。読了。長い本編をこなすのでいっぱいいっぱいって感じで創作部分はさほど多くなかったかも。外伝も読もう。