原罪と言うところがテーマとすれば。罪を感じたとすれば罰と贖いをどうするかという。
他の登場人物と違い明確に罪が見えない、一見むしろ被害者な感のルークとガイとアッシュだけど。
ルークは生まれたときから大罪を犯しているといえる。人の居場所を知らず奪ったということで。無知だったことで。7歳の子供の情緒でのまま償いを求める。
ガイはもとは復讐のためルークに殺意を持っていたがルークを育てるうちに情が移り、信頼関係にある現在、昔の自分の殺意をルークに知られたくなくて、知られたのが罰であった感がある。ルークの選択を止めることができないのも罰。罰があるならそこに罪がある。アッシュには知られてても平気で罪悪感などなくむしろ、ならば話は早いみたいな様子なので罪は殺意自体ではない。ルークへのそれだけ。
アッシュの心情は語られない。でも幼少時はともかく長じては予言を知ってて身代りにレプリカを屋敷に置いてるのは了承してたかと。ヴァンいるしガイの素性も知ってるくらいだし。離反したのは予言通りでもレプリカが死ぬのを何とかしたかったのと、崩落の企みを知ったのとレプリカ世界作りというヴァンの企みも知ったからと。恩人ではなく騙されていたと。その後の行動は悪に加担していたからこそ身を捨てた償いなんだけど。ただルークを自分と同一視して当たるし、後半は自分が短命と思い込みおそらく情も移りルークを生かそうとするからややこしけど。同一視に拘ったのは身代りにしたのが分身ではなく別個の人間なのなら大罪を自覚することになるからとも。
自覚して罪ははじめて罪となり罰をおそれ償う方法を求め許しを乞う。求めるのは許し。
第1話第2話見直したら娘も見てた。
ガイはアンニュイな表情を時々してて細かい伏線が張られてるし、ルークは馬鹿と言うより確かに子供っぽい。ボンボンらしい尊大さや傲慢ではなく無邪気で好奇心旺盛で意地っ張りな子供としか見えないように描かれてる。キャラを子供に置き換えると自然に見える。