「文豪ストレイドッグス STORM BRINGER」
中也を弟と呼ぶヴェルレエヌ。彼にマフィア仲間を殺された中也は、欧州から来たAI捜査官アダムと組む。対ヴェルレエヌのために太宰の立てた容赦のない計画とは。アダム視点が多し。気は合わないが息の合う双黒コンビ。アクションが視覚的でいい。
「やはり俺の青春ラブコメはまちがっている。 」14.5巻。
短編集。いろはすとコラボした短編など。書き下ろしは新一年生にして奉仕部を継ぐという小町を案じる八幡達の話。個人的には3年生になりなりゆきで葉山グループに属してしまってるような八幡をもっと詳しく。
「一度だけの大泉の話」
読了。封印していた時代の不条理な人の行動の疑問を研究し分析考察し解釈。後書きで外からの視点でも補完。
間違った言葉で告げることの醜さ。嘘には嘘が重なる罪深さ。重い
排他的独占領域、排他的独占愛という言葉は公用語になっていい感。言葉で暴くことは恐怖を和らげるかと。繊細な心に悩みがあるからから数々の名作が生まれた。机上の一般論ではなく本人のうちから出た哲学だから胸を打つ。傷を考察し漫画に描くことがセラピーにもなっているのかも。今回の本のために考察した大泉時代の三人の瓦解を封印から解き考察したことは、現在の新作「ポーの一族」にも端々に見られる。
竹宮増山で固まり自分は他と交流し突然盗作因縁と絶交で心身症、今も竹宮さんにPTSDと語るのが今回の本。竹宮さんは増山さんを独占したく萩尾さんの才能に嫉妬したあるのが竹宮さんの本。大泉に来るのは萩尾さんのファン、竹宮さんの嫉妬と竹宮増山の難しい関係は周囲でもわかったこと。心身症の酷さは後書き。
黒歴史や悲しい歴史それは自身の血肉となる自分だけのもの。彼らは秀でた才能がある20代であり競争社会と自意識に苦しむ女性たち。本人たちだけの歴史である。
ただ、竹宮先生のパクリじゃなくネタだけの話で盗作のいちゃもんだけは頂けないな。萩尾漫画も竹宮漫画も全然違って両方いいのだから。
トーマの心臓が辛い時期に描かれ、エーリクの「僕の羽をあげる」という言葉に救われた話が感動的。作家は描くことで救われるんだなと。だから描かずにはいられない。
悩みから生まれたかと思う作品
仲良し3人組が瓦解する話
十年目の毬絵、マージナル、感謝知らずの男
関係の断絶
半神、危ない丘の家の危ない源平合戦
虐待と救い
残酷な神が支配する、トーマの心臓
母親との軋轢
イグアナの娘、王妃マルゴ