BLUE HUMAN

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「やはり俺の青春ラブコメはまちがっている。」6.5巻

やはり俺の青春ラブコメはまちがっている。」6.5巻
6.5巻。2本入り。メインは体育祭の話。アニメの1期番外編用脚本を膨らませたもの。生徒会からの体育祭の手伝いの依頼。同時にクラスの不穏な雰囲気を案じる三浦の依頼。解決のため原因の相模を体育祭委員長に据えるが。文化祭で顰蹙を買った相模のことは皆忘れていない。でもって上と下の立場の違いで反発が。相模と首脳部に現場班が反抗。準備は難航。試されどん底になる相模。だが彼女のぎりぎりのやる気を見て比企谷は変化を期待し解決を模索する。体育祭の自由参加をかけて委員会の内情を全校に言うという形で現場班に彼らのエゴを晒すと脅す策。だが終息は反省と頑張りを認めてと泣く相模の慟哭による。感情には感情だったと比企谷は意外な幕引きに驚く。相模の和解と救済の話。
10巻第3の手記がこの話の布石みたいな。暴虐の王は人を信じず試しても信じきれずとまた試したいと、そう言っているのがこれに見えるが。葉山の認識として。時期は合わないが、発行順としては10巻の布石が10.5巻に引き継がれた感じで合ってたりするが。
三浦に礼を言い比企谷の反則を名指ししない相模は僅かずつでも変化したと。クラスの雰囲気は改善されたと。ただし修学旅行前まではと。女性に対してときめく描写のある比企谷だが相模にだけはときめいてないね。女らしい描写皆無で全く女性として興味がないと。相模は男でも良かったくらい。でも泣いて終息は女しか出来ないか。
「.5」だけどボリュームも苦さもあり外伝ではなく本編かと。時期は6巻文化祭後7巻修学旅行前。
もう一本のクリスマス後の話は9巻後日談の奉仕部関係者クリスマス会。元がドラマCDだそうで会話メイン。いつもの論文モノローグはないね。10巻の次に発行してるけど「6.5」なのは新規の人にはこの順番で読んで欲しいとか。体育祭の話はそうかも。時期によって関係がかなり違うし。
文化祭の後相模が比企谷を悪し様に言っているのを由比ヶ浜も雪ノ下も憤慨している。比企谷はそんなものと諦観してる。葉山や由比ヶ浜の影響もあるかもだが三浦も憤慨してることが意外。彼女にとりうっすらテリトリー内の人間になりつつあると。相模に自信をつけさせ比企谷への彼女の攻撃を終息させようミッション。比企谷のためになのだが比企谷はさほど気づいてないようで。
葉山は文化祭の件での比企谷への悪影響を案じる。クラスでの比企谷の立場のことを案じる。周りがクラスでの比企谷を案じているが本人は気にせず気づかない。比企谷が傷つくことでそれを見る周りの人が傷つくという修学旅行に事件に続く現象がうっすら。
葉山は相模を委員長に押したのを詫び手伝えることはないかと言う。葉山はまだ比企谷にとってコマでしかない。使えるコマであり使い難いコマでもある。夏合宿と文化祭ではまだいい奴という認識。頼めば手伝ってくれる。その葉山のいい奴ぶりを期待して利用するという意味では海老名さんと同等。10巻の頃ではもういい奴しようと難儀な生き方をしている奴だから期待しないほうがいいんだと変わると。この頃比企谷の1度こじれたらもう元には戻らないという言葉と本当に仲の良い相手には気を遣わないものではという言葉が修学旅行の話に繋がる感。
棒倒しでの比企谷の材木座を囮にした反則作戦とそれを読んだ葉山との対決が爽やか。実質比企谷の勝利。君をマークしないはずがないだろと。爽やかに笑う葉山に比企谷は本当は彼は屈折してると見る。がそれ以上掘り下げはしない。体育祭で比企谷を見ていたのは葉山の他雪ノ下と由比ヶ浜とあと相模かと。ステルスではなくなっている比企谷の周りからの変化がわかる。