BLUE HUMAN

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「やはり俺の青春ラブコメはまちがっている。」7.5巻ついで10巻の追記と10.5巻

7.5巻ついで10巻の追記
修学旅行以前の設定の短編集。アニメ1期OVAのウエディング企画の話含む。
由比ヶ浜の誕生日で皆で遊ぶ話は6月頃。柔道の話は7月頃。柔道部に来るOBを追い出す依頼。比企谷は大会を企画し試合中で先輩に逃避だと図星をつく。葉山は協力するが試合は途中退場して比企谷のやり方を見ていない。解決した結果は知っていたかも知れないが。この頃は興味を持って近づいて捻くれた頭のよさを気に入ってきてたかと。夏合宿では考え方は合わないけど優しいのだと知り。言外に今なら仲良くなりたいと思ってたかと。文化祭までは相手のエゴを暴くやり方を目の当たりにすることはなかったと。それまでの付き合いからいい奴だとわかっている。だからこそ初めてそれを見たあの時に爆発するわけで。ともあれ協力する葉山はこの頃は明るく迷いなく。周りに乗せられる様を後の道化と見えなくもないが。腹に一物はさほど伺えず。曇りなく興味持った比企谷に屈託なく絡んで巻き込む。比企谷の葉山の認識もまだいい奴で人気者でとシンプル。頼めば協力してくれる便利な奴と。夏合宿で友達になれなかっただろうなと比企谷に意外な一面を晒す前だから。話もコメディ寄りで和やかな仲。
10巻の追記
秋の修学旅行で比企谷は葉山と拗れて関係を切ろうとまでしたけど、奉仕部が仲直りしてからは蟠りはないのかも。でも比企谷の葉山の認識は夏以前に後退させた感。だからモノローグでそうとは言えないのにいい奴連呼してるし。葉山はそれまでに友達になれなかったとかいい奴じゃないと言って闇を示してきてたけれど。それを忘れたフリをして認識してない。見ないようにして夏以前の元に戻したとも。いい奴と決めつけて考えない方が楽だからと。もう葉山の認識は夏以前のいい奴でいい。でも葉山としてはそれは嫌だと。それまでの積み重ねで見抜いてくれと期待して何度もアプローチしてきたのにゼロに戻されたと。比企谷が俺の知るお前はいい人なのに何故助けないのかといい奴を押し付けてくる。葉山は何度もわかってるくせにと返す。わかっているはずなのに踏み込んできてはくれないと。心を許し精神的に頼りたいと甘えたいと期待していたのに。葉山にとって見ないことにして認識を戻されるのはなにより辛いことだと。そんなことは依頼のしようがない。だから煩わしいのは止めてくれと。そう依頼をされたらどうすると形を変えて依頼をする。比企谷はそれを受け止め初めて自分に近づけて葉山の生き方を考える。自分を隠し人の期待に答える生き方を気持ち悪いと思う。比企谷は初めて彼のことを考えたけれども、葉山の方は比企谷の生き方を自分に近づけておそらく何度も考えている。第三の手記にあるように。暴虐の王の人を信じないで疑って人を試し悪意を暴く生き方を。なぜそんな生き方をするのかとそれを体現する比企谷に思いをはせ続けてたかと。マラソン大会で「冗談だろ君をいい奴だと思ったことはない」と言われ葉山を「嫌な奴」と言い、「君に言われたくない」と返す対話がいいなと思ったり。お互い心をむきだしにされた会話だから。

10.5巻。
時期は1月末マラソン大会からバレンタインの間。いろはスペシャル。奉仕部に入り浸るいろはにいろはとデート。最終的に奉仕部に生徒会のフリーペーパー作りの依頼と続くから短編というより連作かな。葉山とは和やかな関係になったようで。比企谷に頼まれたらなんでもやるなと同じことを言いつつ11巻の時とは違い非難する言い方ではなく。比企谷もコーヒーを葉山に上げたりする。得意だろという比企谷の言葉に皮肉かと苦笑するのは装ってることを知ってる相手だから。この場にいろはもいるのだが。少し気が緩んでるのかもなと。