BLUE HUMAN

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狡噛慎也 理想郷の猟犬と有害都市と出崎統インタビュー

狡噛慎也 理想郷の猟犬」
「執行官 狡噛慎也 理想郷の猟犬」深見真著。当然ながらPSYCHO-PASSらしさ抜群。狡噛が管理官の頃に解決したはずの猟奇殺人事件。執行官になってから同じ事件起こり再び捜査が始まる。狡噛は昔疑った男をまた追う。犯人の設定も管理官時代も執行官時代も面白い。宜野座や縢との関係もいい。格闘も多い。併録の「異邦人狡噛慎也」はアニメのその後。逃亡生活を送り日本脱出した先の異国での医師との交流と戦闘の話。戦場に武器重器と映画に繋がる雰囲気。


「有害都市」
筒井哲也著。最終回。残酷漫画家として追放され全て奪われる男の重い終わり。反抗の芽は残しと。となりのヤングジャンプで読める。ブラッドベリの「華氏451度」から「図書館戦争」から「下ネタという概念?」まで検閲と出版と作家の対立はあり。現在はグロや思想犯より下ネタが標的かな

出崎統インタビュー
原作から映像になったときの驚きがいいのだと。原作をアニメ的面白さで広げることが仕事と。流石スポーツアニメを凄くしてた元祖。今に続いてスポーツアニメの黒バスやハイキュー、ベイビーステップに同様の驚きがあったり。
ゲーム原作物をやった時のこと。なぜヒロインが死ぬのか聞いたらゲームの人に「ヒロインが死なないと泣けない」と言われ、一見シリアスでも現象に根っこがない。だから感情の流れが在る当たり前のドラマを作ったそう。とりあえず殺せば泣くというのは人間甘く見てる。でもそれで通用する世の中も変だと。もっともだと。ゲームに限らず感情無視でシナリオの都合が見える不自然な話は結構あるね。
出崎さん参加のゲーム原作「CLANNAD」の脚本は麻枝准。納得。夏アニメの「Charlotte」も麻枝准。「Classroom☆Crisis」の丸戸史明もともにゲーム脚本。どちらもやりたい展開のため感情や詳細が不自然な感じで。こう見て欲しいと思っているのは透けて見えるけどそう見えない。ゲームなら設定さえしてれば通るのかもだがドラマにするとそうはいかない。的確な表現がないと。
ただ、感情を描き感情の流れを描くのもテクニックかと。きちんと場面を追って人にわかるように作るのも、言葉より表現で伝えるのも。ここでこう思ってるとか論理で説明されても心に伝わってこないならゼロ。伝えるのが難しいわけで。ことに日本人は感情表現を露わにするのを恥ずかしがるから余計。