「プロフェッショナル」
細田守監督特集。宮崎駿監督の時は絵コンテ描きながらしかも煮詰まりながら作画作業にも入ってるといううわあな現場だった。比べると実にまともで安定感。
やはり映画は自分のこと描かれていたか。しかし熊徹は本人じゃなく父親でしたか。ある意味理想の。主人公が本人でしたか。理想の環境のかな。実際は疎遠な父親で嫌いな親戚で厳しい仕事環境だったそうでそうじゃない世界。アニメであらまほしき世界を描くと。本人にとっての。「サマーウォーズ」の時の親戚もリアルじゃなく理想の親戚かやはり。だから「バケモノの子」が理想の世界になってもしょうがないのかな。子供べったりの父親・丁寧で優しい周囲・母親ぽい彼女は、あくまで本人にとっての理想と。子離れしない父親が自分じゃなく、自分が子供で父親に子離れしてほしくないのが願望だったかと。自分への救済だから他人と共有できるかは関係ないわけで。でも「オマツリ男爵」みたいに本人の現実を映した苦難の方が話としては面白いんだが。本人の見知らぬユートピアより見知ったディストピアという。またこういうの見たいな。ともあれ観客同士が共有するより本人の個人的考えや思いを見物するタイプの監督かと。
テレビアニメじゃなくアニメ映画にこだわる監督なのが面白い。東映だからかな。これはアニメスタジオの性質にもよるかも。
「プロフェッショナル」ではポスト宮崎駿なるかという切り口だったが違うかなと。てか目指す方向に煽らないでほしいというか。あえて目指してほしくない。折角エンタメになるいい闇持ってるのに。
ファミリーで見れるアニメってそんな毎年必要かな。子供でもファミリーでも恋人同士でも面白いって本当かと。老若男女一緒に見に来てどらちか付き合いで我慢する部分はあるなと。娘はポケモンと妖怪ウォッチは見たがるけどピクサージブリディズニーは見たいとは言わないし。見れば枝葉で楽しんではいるけど。ピクサージブリは幼児と萌芽の頃から知ってて思い入れのある大人のものかなと。それを面白いと思う要素が観客にないと面白いとは思わないわけで。毒がなくてアクションがあり無難で大人が子供に見せたいが子供は付き合い半分大人もそれなり。制作がこんなのが観客はおもしろいでしょうと出してくるそれがファミリー映画の正体かなあなんて。
ともあれショタと父親ネタには弱いのでそこは楽しみだったり。一郎彦の容姿はちょい妖怪ウォッチのオロチみたいでかわいいし。