BLUE HUMAN

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「ウランの子」

「ウランの子」今日マチ子
手塚治虫文化賞20周年記念MOOKマンガのDNA ―マンガの神様の意思を継ぐ者たち」対談や漫画家の手塚治虫ネタのショートショート雑誌。その中で今日マチ子の「ウランの子」が群を抜いてた。これで舞台にできそう。泣ける。地球に1人ぼっちのウランが冷凍保存されてた赤ん坊を育て、赤ん坊は成長するが。大勢冷凍人間が見つかり、子供はウランを祀り上げ閉じ込め、戦争になり、子供も含め皆死ぬ。一人残ったウラン。子供の昔創った人形が「僕はママが大好き」と言って塵になる。いかん、書いてても泣ける。母性愛とすれ違い。愚かで悲しく愛しい。火の鳥未来編の最後のあたりの話みたいだけど全然違った読後感。あちらは無常感。火の鳥は母性ではなかったんだなと思ったり。愚かさを嘆いても、それでも愛しいという感じではないから。女性作家ならではの感覚。