BLUE HUMAN

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ガンダムWと逃亡者たちと答えのない問い

ガンダムWの構成と脚本の隅沢克之さんの話。戦争について善悪決めつけずちゃんと考えようという監督の方針。だが悩み書けず逃亡。知らなかった。戻って出した答えに監督頷く。ここで人は皆弱者と。17〜22話辺りか。1クール目の勢いから目的を見失いキャラが迷走してた頃。その後キャラに寄り添い諸々悩んで29話を最後に池田監督が降板。答えのない問いを真面目に考える。それぞれの苦難をそれぞれ主義主張を具現したキャラ達が辿る。作り手が真面目に有り物ではない自身の答えを追求する話は面白い。作り手の苦悩が透けて見える。人を否定するのではなく自分がどうすべきか。目先のことに悩むのではなく生き方の悩み。しかも1人ではなくキャラの数だけ。答えを出せないかも知れない危険な綱渡りで話が波状する可能性もあるが善悪二元論と違い先が読めないからハラハラ感を共有できる。ageも作り手の苦悩が見える。キャラが主義主張を担い、善悪を決めつけないテーマと主義主張の具現化は先達がいたからルートに迷いはなく。元々悪にも裏事情を持たせる作風だし苦ではなかったかと。でも別の答えのない問いがある。政治的なテーマを子供にどうエンタメに隠し伝えるかという。強烈なキャラ達のパワーと突飛な展開で押せたW。政治的な話は難しいし答えのない問いはすかっとはしない。根底が違うのに無理やり善悪にして結論ではごまかし。でも答えがない問いを考え続けることが答えであり目的でありエンタメであると思う。富野由悠季は人間関係のドラマで政治もその立場での考え方の一つで生き方とはちと違う印象。宮崎駿の「ナウシカ」の7巻や「もののけ姫」のが答えのない問いの話だし近いかも。