BLUE HUMAN

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読書の時間。木原音瀬

「リバーズエンド」
木原音瀬。表題作がいい。主人公は姉弟と暮らす生活苦の高校生。孤立してた彼はお喋りで明るい同級生と仲良くなる。彼は家で一人で淋しく家族ぐるみの交流になる。主人公は彼に癒され惹かれる。しかし家族を突然失い、彼に縋り迫り未遂で町を出る。同時収録は主人公の映画制作話。先に漫画版があってその前日後日譚らしい。前日譚の方がいい。辛い話の方がこの作者は面白い。

「さようならと、と君は手を降った」
木原音瀬。見え坊で不実な主人公が17の夏休みに関係した控えめな従兄弟と再会し付き合うが去られ追う。彼は結婚すると。長く続く幸せはないと期待を持たない彼。17の時は毎日が楽しくて思い出すだけで幸せなのだと。続編はその従兄弟が主人公。妻子が去り主人公は訪れた彼と同居するが臆病。主人公に好意を持つ同僚の活躍で前向きになるが妻の死で一転。息子を引き取り彼のもとを去るが彼が追って来て大変。息子の前で事に至り、主人公も彼しかない自分を自覚し元鞘に。続編は中学生の息子と同僚の話。父親の1番は伴侶で息子は寂しく同僚に依存し関係を持つ。同僚去り息子は父親のせいに。数年後再会して悶着。昔の関係の現実を認め前向きに。刹那的から縋り付く関係の連作。

「月に笑う」 上下
木原音瀬。前半は苛められてた中学生の主人公。18歳の気まぐれでやんちゃなヤクザ山田と知り合い、遊んだり戯れたり情を育む。暴力描写も多め。警察沙汰に巻き込まれ離れるが再会。上巻後半は高校生から大学生になり関係続く。上巻後半から下巻は山田の方が主人公。山田の組は解散し別の大きな組に入る。下巻は組の若頭との話が面白い。山田は怜悧で王様な赤司ぽい若頭に心酔。若頭は山田を気に入り無意識に固執。故に大学生を巻き込み山田の舎弟を見捨て、さらにお付きを辞めると言うと殺しを命ずる。山田は殺せずに大学生と共に若頭の追手から逃避行。因みに山田は一応ノンケなので大学生とはぎりぎり一線越えてなかったが、相手が焦れていて逃避行中に下克上。大学生は身代りに撃たれ山田は服役するが再会復縁めでたし。続きで若頭が主人公の惣一編があるそう。ネタバレによると撃たれた若頭のその後側近に惚れて大変になる話とか。